元サッカー選手の結婚披露宴で起こった殺人事件!真犯人は…?西条(松岡茉優)のひらめきが解決の鍵に<『ギークス』第1話完全版>

『ギークス~警察署の変人たち~』第1話あらすじ完全版

居酒屋で、小鳥遊(たかなし)警察署に勤める3人の女性がとりとめもなく話している。

【写真22枚】結婚式披露宴で殺人!?『ギークス~警察署の変人たち~』第1話を写真で振り返り

1人は鑑識官の西条唯(松岡茉優)。2人目は医務室の産業医・吉良ます美(田中みな実)。そして3人目は交通課の基山伊織(滝沢カレン)。どんな時でも定時に帰る彼女たちは「省エネ三人組」と呼ばれていた。

刑事の芹沢直樹(中村蒼)が彼女たちの元を訪れ、捜査中の事件について話をする。

披露宴会場のトイレでスタッフが殺害される

その事件は、披露宴会場で発生。新郎は、元サッカー日本代表選手の柘植仁(味方良介)。新婦は、控えめな性格の令嬢・浜辺理子(石川恋)。

余興の最中、赤いひょっとこのお面をつけた男が飛び出し、理子にナイフを突きつけた。

男に指示され、柘植のマネージャー・南佐江(うらじぬの)が参列者の腕時計やアクセサリー、ご祝儀を袋に集める。さらに男は柘植に「今すぐ5千万円を用意しろ」と要求するが、柘植は「無理です」とそれを断った。

あまりの状況に、これをドッキリだと考えた参列者たちが犯人に「帰れ」コールを送ると、会場は真っ暗に。再び照明が点くと、犯人の姿は消えていた。

会場が安堵の空気に包まれたのも束の間、外から叫び声が。スタッフの男・西野達也(福地慎太郎)がトイレで死んでいたのだ…。

芹沢は犯人の逃走経路を探っていた。表玄関は監視の目が厳しく、もう一つの西玄関から出た道は交通量が多くて人目につきやすい。それを聞いた西条は「逃げてないんじゃないですか?」とつぶやく。

ひょっとこのお面と犯人が来ていた服が発見!

土曜日。基山は路線バス巡り、吉良は占いと、それぞれの休日を満喫していた。

西条も自宅で趣味のパズルに熱中していたが、隣の部屋から大きな物音が聞こえ、集中できない西条は思わず怒鳴ってしまう。

その直後インターホンが鳴り、ドアを開けるとそこには爽やかな青年・安達順平(白洲迅)が。安達は大きな音を立てたことを謝罪し、テレビやパソコンの設置を手伝ってほしいと西条に頼み込む。

動揺しつつもしぶしぶ手伝う西条。

あくる日、基山が仮装マラソン会場で交通整理をしていると、赤いひょっとこのお面をした男が現れる。

捕まえた男は10代の子どもで、近くのゴミ箱でお面を拾ったと言う。芹沢がゴミ箱を調べると、中からは犯人が着ていた黒い衣装が出てきた。

西条がお面の指紋と式場にいた人物の指紋とを照合した結果、一致したのはなんと殺された西野の指紋だった。また、ゴミ箱付近の足跡を調べた結果、スニーカーの足跡が検出されたという。

一方、西野の携帯には柘植と通話した記録が残っていた。

柘植は「理子が他の男と会っていたようだ」と、理子は「柘植が誰かと揉めていた」と、それぞれお互いの不審な点を警察に話す。さらに捜査を進めると、柘植は投資に失敗して一文無しだったことが分かる。

そんな時、西条は柘植のマネージャー・南と廊下でぶつかる。芹沢からの聴取を受けフラフラと歩き去っていく南が気になる西条。

ひょっとこには共犯者がいた!?

次の日曜。休日出勤から帰宅した西条だが、家の鍵が見つからない。

そこへ安達が通りかかる。業者が来るまで家に入れない西条に、安達はお茶を手渡して話しかけた。西条はいつの間にか、仕事への愚痴が止まらなくなってしまう。

翌日、西条の後輩・杉田翔(泉澤祐希)が部屋から駆け出していく様子を見て、西条は何かをひらめき…。

芹沢は西野の共犯者として南を連行する。

彼女がいつも履いていたショートブーツは、底がスニーカー仕様のものだった。西条は南とぶつかった際、ブーツなのに足音がしないことに違和感を覚えたのだ。

南は、柘植のスキャンダルを掴んだ西野に金を工面するよう脅されていた。柘植の結婚式で強盗事件を起こせば、金を作れる上に柘植が注目されると考えた南だが、事件後にトイレでさらに脅しをかけてきた西野に危機感を覚え、その場で刺殺してしまう。

南の犯行が公になり、柘植と理子は会見を行う。マスコミの前で涙ながらに語る柘植。南の思惑は的中していた…。

事件は解決したかに見えたが、凶器のナイフに付着していた指紋の鑑定結果を見た西条は、再び何かをひらめく。ナイフに付いていたのは南の指紋だけだった。

西条のひらめきで事件の真相が明らかに

数日後、柘植と理子は署に呼び出される。

西野と南以外にもう1人共犯者がいたと話す芹沢。柘植は「俺は何も知らない!」と声を荒らげる。芹沢は理子に「あなたも西野にゆすられてましたよね?」と問いかける。西野に脅された理子は、南に相談していた。

「どうにか仁さんを助けたくて…」と声を震わせる理子を見て、吉良は「そうやって南さんのこともコントロールしたのよね?」と話す。

もともと熱狂的な柘植のファンだった南に頼めば、西野を片付けてくれると思ったのでは、と話す芹沢に「南さんが勝手にしたことです!」と話す理子。そんな彼女に、西条は凶器のナイフを提示する。

人質になった際、理子もナイフを触っていたはずだが、ナイフから検出されたのは南の指紋だけだった。

人質になっていた時には安全なナイフを使い、会場が暗転した隙に本物のナイフとすり替えたのだ。ついに理子は犯行を認める。

「今時、女の幸せなんて自分で守るしかないじゃない!」と熱弁する理子を尻目に、3人はさっさと帰り支度を始める。

仕事から解放され、居酒屋に集う3人。安達のことを尋ねられた西条は、これ以上距離を縮められたくないと話すが、なぜか安達も一緒に飲む流れに。

一緒に帰宅する西条と安達。西条が自分の部屋に入ろうとすると、安達は西条の腕を掴み「今度、デートに誘ってもいいですか?」と問いかけ…。

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