プーチン氏、バイデン氏を引き続き支持 討論会受けても

[アスタナ/モスクワ 4日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は4日、先月末の米大統領選テレビ討論会の一部を見たとし、討論会後も次期大統領として現職のバイデン氏を支持する考えは変わっていないと述べた。

同討論会では共和党のトランプ前大統領と対決したバイデン氏が精彩を欠き、苦戦。プーチン氏は国営テレビの記者に、討論会を受けバイデン氏に対する支持は変わったかと問われ、「何も変わっていない。何が起こるか、われわれには分かっていた」と答えた。

討論会については「一部を断片的に見た」とし、自分には他にやるべきことが「十分ある」と言及。米国は依然として大国であるため無視することはできないとしながらも、同討論会に関する部分的な報道にはほとんど注意を払っていないと語った。

その上で、米国で大統領選に向け活発な選挙活動が行われている間は、ロシアは米国と建設的な対話を行うことはできないと指摘。11月の大統領選の結果を待ち、新指導部がどのような行動を取るかを見守るとした。

トランプ氏が大統領選に勝利すればウクライナ戦争を迅速に終わらせることができると発言していることについては、大統領候補がこうした発言をしたという事実を「ロシアは完全に真剣に受け止めている」と言及。「トランプ氏がどのように実行するつもりなのかは把握していない」としながらも、「トランプ氏が本気で考えていることに疑いはなく、われわれはそれを支持する」と述べた。

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