井頭公園一万人プールで救助のノウハウ共有 真岡 河川での水難事故を想定

水難者に見立てた人形をロープとボートで救出する消防隊員と警察官

 【真岡】夏のレジャーや台風シーズンを迎え、真岡署と真岡消防署は4日、下籠谷(しもこもりや)の井頭公園一万人プールで、河川での水難事故を想定した合同訓練を行い、現場で任務に当たる署員と隊員約30人が救助のノウハウを共有した。

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 流れるプールを川に見立て、消防は潜水やボート操作などの訓練を行った。署員は消防隊員から救助に関する知識を学んだ後、スローバッグと呼ばれる機材を水面に投げて水難者を助ける流れを実践した。

 終盤には水難者に見立てた人形を、ロープで動きをコントロールしながら救助隊がボートで救出し、警察官がサポートして引き上げる訓練を展開した。

 真岡署の原雅樹(はらまさき)地域課長(43)は「事故が起こらないことが一番だが、万一のときには訓練を生かし、力を合わせて人命を守るという共通の責務を果たしたい」。真岡消防署の根本直樹(ねもとなおき)救助第1係長(42)は「隊員、署員の横のつながりを深めておくことが、現場での円滑な連携、迅速な救命活動に生きる」と強調した。

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