“焼津コーチン”の大好物はなまり節⁉静岡の恵みを食べて育った「王様の卵」【しずおか産】

今回の「しずおか産」は?

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<ザ・ネクストワン 駿河磨緒さん>
「焼津で育った名古屋コーチンの卵『王様のたまご』です」

大井川港からほど近い、静岡県焼津市の下江留にある「カボチャのたね」です。カット野菜を製造する「ザ・ネクストワン」が運営し、新鮮な地元野菜はもちろん、産みたての卵が看板商品です。

<ザ・ネクストワン 進藤春那さん>
「サイズはMサイズくらいで、黄身の大きさが一般的な卵より少し大きいのが特徴」

<ザ・ネクストワン 進藤春那さん>
Q:おすすめの食べ方は?
「オススメは卵かけご飯です。黄身のさっぱりした甘みと、弾力のある白身が一度に味わえます」

「王様のたまご」の魅力を存分に味わえる食べ方です。

<島田支局 篠原大和記者>
「いただきます。黄身の色は薄いんですが、コクがあります」

「王様のたまご」と名付けた理由はその飼育スタイルにありました。

<島田支局 篠原大和記者>
「ニワトリは放し飼いなんですね」

<ザ・ネクストワン 駿河磨緒さん>
「すべて名古屋コーチンです。一般的にはケージで飼われることが多いですが『平飼い』でストレスがかからないように飼育しています。伸び伸びと過ごしてもらうことで、おいしい卵につながると思っています」

名古屋コーチンが「地鶏の王様」と呼ばれていることにもちなんでいます。

カット野菜を作る会社が養鶏に取り組むことで資源を有効に利用することができます。

<ザ・ネクストワン 駿河磨緒さん>
「カット野菜を製造するうえで、どうしても皮や芯が出てしまいます。商品にならない部分をニワトリに食べてもらうことで『資源の循環』をしたいという思いからニワトリを飼育しています」

約900羽のニワトリが1か月で食べる野菜の量は約2,500kg。ニンジン、キャベツ、ブロッコリーなどさまざまな種類の野菜を食べ、大井川の伏流水を飲んで育ちます。味のよい卵を育むために「地元の特産物」もエサに加えています。

<ザ・ネクストワン 進藤春那さん>
「地元のお店に協力してもらって、煮干しをラーメン屋からいただいて、おからは豆腐屋からいただいています」

刻んだ野菜に加えるのは、なまり節の削りカス、スープの出汁をとった煮干し、おからなど、加工や調理の過程で出た素材です。

<ザ・ネクストワン 進藤春那さん>
「特に魚が好きで、よく食べています」

なまり節は地元の水産加工会社が提供しています。

<ミサキ 見崎賢社長>
「私たちは原料にすごくこだわっている。それが人間だろうと動物だろうと、おいしく食べてもらえればいいなと思ってさしあげている。自分も卵を食べていますが、すごくおいしい。なまり節でできあがっていると思うと、うれしいですね」

直売所「カボチャのたね」では「王様のたまご」を使ったプリンとシフォンケーキも販売。煮卵も大人気です。

<ザ・ネクストワン 駿河磨緒さん>
「静岡の恵みを食べて育った鶏の卵を多くの人に知ってもらいたい。名古屋コーチンならぬ『焼津コーチン』として親しんでもらえたらと思っています」

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