1日中TVを見続けている母。「つけっぱなし」だと電気代はどうなる?

一日中テレビをつけっぱなしにするとテレビの寿命に影響はある?

一日中テレビをつけっぱなしにしていると、テレビの寿命は短くなるようです。テレビの寿命は液晶の場合約7年(約6万時間)、有機ELの場合は3~4年(約3万時間)が平均的といわれています。

テレビの寿命は、おもにパネルの劣化が関係しているとされています。そのため、見ていない場合は、こまめに電源を消した方がいいでしょう。

パネルが故障してしまった場合、ほとんどがパネルを丸ごと交換することになります。修理費用についても、高額になりやすく、サイズやモデルにもよりますが10万円を超えるケースもあるようです。

テレビをつけっぱなしにするのとこまめに消すのではどちらが電気代の節約になる?

テレビをつけっぱなしにするのと、こまめに電源を消すのでは、電気代の部分にも差が出てきます。経済産業省 資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約 テレビ」によると、50型の液晶テレビで1日1時間、視聴時間を減らした場合、年間で約895円の節約になるとされています。

また、テレビの明るさについても輝度を1割下げた場合、年間で約581円の節約につながるようです。あくまでも年単位での金額になるため、月単位でみると、あまり大きな金額差を感じないかもしれません。しかし、テレビをつけている時間が短くなればなるほど、さらなる節約効果に期待できるでしょう。

なお、テレビを消すときは、主電源からオフにすることが効果的とされています。待機状態だと電力を消費してしまうため、長期間使わない場合は、プラグから抜いてしまうことも検討してみてください。

一日中テレビを見続けていると健康状態へ影響を及ぼす可能性もある

一日中テレビを見続けている場合、健康状態に影響を及ぼす可能性もあると考えられています。東京都北区から発表されている資料によると、「1日11時間以上座っている人では、4時間未満の人に比べて死亡リスクが40%高まる」といった結果が出ているようです。

また、日本は世界的に見ても、平日の総座位時間が世界一とされています。長く座り続けると全身の代謝機能を支える脚の筋肉が劣化し、結果として血液の流れが悪くなってしまいます。

特に高齢になると、運動習慣が不足してしまうことも十分に考えられるでしょう。一日中テレビを見る習慣があるなら、普段の生活に軽い運動や散歩などを取り入れることも検討してみてください。

一日中テレビを見続けているとテレビの寿命が短くなりやすいとされており、健康リスクの増加も考えられる

一日中テレビを見続けている場合、こまめに消す場合と比べてパネルの劣化が早くなるとされています。結果としてテレビの寿命が短くなり、修理や買い替えなどを検討することになります。

修理代や買い替え費用は比較的高額になりやすいため、使っていない間はテレビを消すことがおすすめです。また、寿命だけでなく電気代の節約効果にも期待できるため、惰性でつけてしまっている場合は、意識してテレビの電源を消してみてください。

また、常に座ってテレビを見ているだけだと、健康被害のリスクの増加につながるかもしれません。代謝機能の低下や、血液のめぐりが悪くなるなどといったトラブルを避けるためにも、普段の生活や行動を見直してみるのもいいでしょう。

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 無理のない省エネ節約 テレビ
東京都北区 「座りすぎ」ていませんか

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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