炎上翌日…元阪神右腕に突然の“解雇通告” 韓国で苦難の半年「チームの事情」

斗山ベアーズからウェーバー公示を要請されたラウル・アルカンタラ【写真:Getty Images】

阪神でもプレーしたアルカンタラがウェーバー公示された

韓国・斗山ベアーズは4日、ラウル・アルカンタラ投手のウェーバー公示を要請した。3日には先発登板していたが、2回6失点。韓国メディア「SPOTV NEWS」によると、チームは4日になって新外国人と契約を結び、球場に訪れたアルカンタラにウェーバー公示を伝えたという。

2020年には斗山で20勝2敗、防御率2.53という好成績を残し、阪神に移籍。2年間で63試合に登板して4勝6敗、1セーブ23ホールド、防御率3.96だった。斗山に復帰した昨年は30試合に登板して13勝8敗、防御率2.66の好成績。契約金50万ドル(約8000万円)、年俸80万ドル(約1億3000万円)、出来高20万ドル(約3200万円)の総額150万ドル(2億4000万円)で再契約を結んでいた。

しかし今季は肘の怪我もあり、12試合で2勝2敗、防御率4.76と苦戦。3日のロッテ戦では2回を投げて4安打6失点だった。同メディアによると、4日に球場入りしたアルカンタラは関係者と面談し、納得していたという。その後選手らとあいさつを交わし、球場を去った。

チームは代わって元ツインズのジョーダン・バラゾビック投手と契約した。斗山の監督はNPBでもプレーしたイ・スンヨプ氏で、「チームの事情で、このような選択をするしかなかった」「厳しい決断だった」とコメント。3日の投球内容で決断した訳ではなく、今季投じるボールの威力低下が落ちていることなどを総合的に判断したという。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2