F1復帰は“このチームを助けるため”とブリアトーレ。2026年には「表彰台の話をしているだろう」と自信

 F1に復帰したフラビオ・ブリアトーレは、アルピーヌF1が2026年の初めから一目置かれる存在になることをすでに約束している。イタリア国営ラジオ『RAI』のインタビューで、ベテランのブリアトーレは「2026年にはアルピーヌが表彰台に上がり、レースに勝つだろう!」と請け合った。

 ブリアトーレの正式な肩書はエグゼクティブアドバイザーだが、ブリアトーレは次のように述べている。

「ルカ・デメオ(ルノー・グループCEO)から全権を委ねられている。こういう状況には慣れている」

「私は保証する。2シーズン後に我々は表彰台について語っているだろう」

 2008年のシンガポールで起きた“クラッシュゲート”スキャンダルへの関与により、まずルノーから、そしてその後グランプリレースからブリアトーレが完全に追放されてほぼ15年が経ったが、F1チームの運営に予想外の復帰を果たした動機について尋ねられると、彼は次のように断言した。

「自分がここにいるのは、そう望んでいるからだ。私はお金のためではなく、このチームを助けるためにF1に戻りたかった。3度目となるエンストンへの復帰を決めたが、それは勝つためだけだ」

「F1に復帰するというオファーを何度も断ってきたが、今回はセクシーだし感傷的だったからイエスと言った」

2024年F1第10戦スペインGP フラビオ・ブリアトーレ(アルピーヌ エグゼクティブアドバイザー)&ルカ・デ・メオ(ルノー CEO)

 チームの現状を見たブリアトーレは、「今年はハンディキャップが多すぎるが、我々はチーム全体を作り変えているところだ」と語った。最近発表された3人の上級職の採用と、合計26人の新エンジニアの着任は、約1年前に前チーム代表のオットマー・サフナウアーから引き継いで以来、技術体制の再構築に取り組んできたチーム代表のブルーノ・ファミンの仕事によるもので、彼らは先週月曜日にエンストンのファクトリーに迎え入れられた。しかしブリアトーレの優先事項のうち最初のふたつは、2026年からメルセデスとエンジン契約を結ぶこと、そして現在は、近い将来にカルロス・サインツとの契約を確保することであるようだ。

 サインツの件について、ブリアトーレは次のように主張した。

「彼はまだ市場にいる、圧倒的に優れたドライバーだ。彼がまだ他のチームと契約していないのは、非常に幸運だ。空席のあるすべてのチームが彼を狙っている。我々はアルピーヌをグリッドのトップ集団に戻すための計画を彼に示そうとしている。彼は非常に速いドライバーであり、今年ずっと素晴らしい仕事をしているので、彼が我々のチームに加わることにすぐに同意してくれることを期待している」

 また、ブリアトーレの健康問題は広く知られている。F1にフルタイムで復帰できるかどうか質問されたブリアトーレは、冗談めかして「私の心臓は動いているよ! 信じないかもしれないが、私は今そう感じているんだ」と述べた。

2024年F1第11戦オーストリアGP カルロス・サインツ(フェラーリ)

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