W杯3位に貢献した“トルコの英雄”が米国でタクシー運転手に。レジェンドFWに何があったのか。「亡命生活を送っている」

現在、ドイツで開催中のEURO2024で、トルコ代表はベスト8に駒を進めている。

かつてそのトルコ代表の大エースとして活躍し、2002年の日韓ワールドカップでは3位躍進に貢献したハカン・シュクル氏の近況を、英紙『Daily Star』が伝えている。

「元EUROのスターは殺害予告を受けて国外追放された後、米国でウーバーの運転手として働くことになった」

同紙は「伝説のストライカー、ハカン・シュクルはおそらくトルコ史上最高の選手だが、彼はもはや安全にトルコに足を踏み入れられず、亡命生活を送っている」とし、こう伝えている。

【画像】米国でウーバーの運転手となったハカン・シュクル
「2008年に引退した後、その人気は政界への道を切り開いた。エルドアン大統領の公正発展党に入党して国会議員となったが、そこからハカンにとって物事がうまくいかなくなり、現在は米国に逃亡してカリフォルニア州パロアルトに住んでいる」

記事によれば、ハカン氏が2013年にエルドアン大統領の政党を離党したことで、大統領に批判的な勢力との関係が疑われ、武装テロ組織のメンバーとみなされているという。「ハカンは家族とともに米国に移住し、虚偽の告発と殺害の脅迫、そして不当に資産を差し押さえられた被害者であると主張した」と綴っている。

その後、カフェを経営している時期もあった52歳はいま、「ウーバーの運転手と本の販売員をしている」という。

トルコの英雄が、母国に戻れない事態になっているとは驚きである。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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