バイデン氏、独立記念日で力強く挨拶 「私はどこにも行かない」

Steve Holland Andrea Shalal Jeff Mason

[ワシントン 4日 ロイター] - バイデン米大統領(81)は4日、ホワイトハウスで力強く挨拶し、大統領選継続に向けた高齢不安の払拭に努めた。

7月4日の独立記念日を祝うイベントにバイデン氏はノーネクタイのスーツ姿で現れ、テレプロンプターの原稿を読み上げながら短いスピーチを行った。大きなミスはなかったが、トランプ前大統領が在任中に訪問を拒否した戦没者墓地について言及し、台本から外れたように見えた場面もあった。

バイデン氏は「私はフランスにある第1次世界大戦戦没者の墓地にいました。前大統領が行きたがらなかった場所」と語った後、声が小さくなり、途切れ途切れになった。その後は「言うべきではなかったかもしれない」と述べ、演説を続けた。

バイデン氏がイベントで招待客と交流していた際、誰かが「戦い続けて」と声をかけた。これに対し、同氏は「私はどこにも行かない」と応じた。

一方、米ウォルト・ディズニー共同創業者の孫で民主党の大口献金者でもあるアビゲイル・ディズニー氏は4日、CNBCに対し、バイデン氏が大統領選から撤退するまで民主党への献金を停止すると語った。

ホワイトハウスは、バイデン氏が先週の大統領選討論会の夜、風邪と時差ぼけに苦しんでいたと説明している。ジャンピエール報道官は3日、大統領は2月の年次健診以来、いかなる診察も受けていないと述べていた。

だが、ベイツ報道官は4日、大統領が討論会の数日後に風邪の具合を医師に診てもらい、順調に回復していると確認したと明らかにした。

バイデン氏は5日にABCニュースのインタビューに応じ、その模様は米東部時間午後8時(日本時間6日午前9時)に放送される。

民主党の下院議員らはここでのバイデン氏の言動を注視しており、インタビューで失敗した場合には大統領選撤退を求める用意があるという。

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