警察官かたる「オレオレ詐欺」相次ぐ 長崎県警が注意呼びかけ うその逮捕状などの写真公開

うその警察官(県警提供)

 長崎県内で警察官をかたる「オレオレ詐欺」被害が相次いで発生しているとして、県警は4日、うその警察官や逮捕状の写真を公開し、注意を呼びかけている。
 県警組織犯罪対策課によると、今年、認知した警察官をかたる「オレオレ詐欺」の被害件数は同日時点で5件、被害総額は約750万円に上る。
 6月29日には、長崎市内の40代女性が島根県警の警察官を名乗る男からLINE(ライン)電話で、うその逮捕状を示されるなどして、現金計147万円をだまし取られる詐欺被害が発生。同日、壱岐市内の女性も高知県警の警察官を名乗る男からライン電話で、うその警察手帳を見せられ、身分証の提示を求められた。現金などをだまし取られる被害はなかった。

LINE(ライン)のやりとり(県警提供)

 うその警察官や逮捕状の写真は、県警の公式交流サイト(SNS)でも確認できる。県警生活安全企画課は「警察がライン電話で取り調べを行うことはない」としている。

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