新紙幣発行を受け、福島県猪苗代町は4日、旧千円札の顔だった町出身の細菌学者野口英世博士に感謝状を贈った。
「千円札の肖像として全国を駆け巡り、町の知名度向上、日本経済の発展に尽力した」として野口博士名で贈呈した。二瓶盛一町長が町内の野口英世記念館を訪れ、「功績は顕著で町民の誇り。卒業に当たり深く感謝の意を表します」と述べ、八子弥寿男館長に手渡した。
八子館長は「野口博士は幼い頃は貧乏でお金に縁がなかったが、千円としての顔は永遠に残る。これからも顕彰に励む」と語った。
野口英世記念館は4日、野口博士が印刷された旧千円札の最終製造券の展示を始めた。
記番号は「HM300000A」で、3日に日銀から贈呈された。20年前に日銀から受けた「A000002A」の「2号券」と合わせて展示している。
県内ではこのほか、県に「HM299999A」、猪苗代町に「HM299998A」、会津若松市に「HM299997A」の最終製造券が贈られている。