9名も死亡したのに…ハン弁護士「逆走事故運転者に対する最高で5年の懲役刑を見直すべき」=韓国報道

9名もの市民が死亡した「シチョン(市庁)駅逆走事故」で運転者の処罰に対しての関心が高まる中、ハン・ムンチョル弁護士が「大型事故に関しては量刑を高める必要がある」との見解を述べた。

ハン弁護士は自身のユーチューブチャンネル「ハン・ムンチョルTV」で、「多数の被害者が発生しても懲役5年が最高刑」と説明した。

ハン弁護士は「事故原因が運転者の過失との結論が出れば、その運転者は5年以下の実刑が課される」と述べ、「全ての遺族と円満に示談交渉が進めば、控訴審で執行猶予が出ることもありうるが、そのような事例はまれ」と語った。さらに「現在の法律より重い量刑を課すことはできない。いわゆる「ユン・チャンホ法」や「ミンシク法」のように特別法を制定したり、刑法を改正しなければならないが、法律を改正することは容易ではない」と付け加えた。

続けて「何人死亡しても遺族の心の痛みは言葉では言い表せないが、大型事故の場合は処罰をさらに高める必要性がある」と述べ、「『最大5年以下の懲役』という量刑基準に対する検討が必要ではないかと思う」と伝えた。

ハン弁護士は「もし事故原因が急発進と明らかになった場合、チャ容疑者は無罪になる可能性がある」と語り、「事故当時にブレーキが利かなった理由など、急発進したことを立証できるブラックボックスなどの証拠がなければならない。これがないと立証は難しい」と語った。

今月1日、ソウル市庁駅交差点でA容疑者(68)が乗った自動車がウェスティン朝鮮ホテルの地下駐車場から出て、一方通行の4車線道路を逆走して左側の歩道に突進する事故が発生した。この事故で市民9名が死亡し、7名が負傷した。

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