チリ中銀、6月政策会合で50bp利下げも検討=議事要旨

[サンティアゴ 4日 ロイター] - チリ中央銀行は4日、6月の前回理事会の議事要旨を公表し、政策金利の50ベーシスポイント(bp)引き下げや据え置きが検討されたと明らかにした。この会合では最終的に政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ、5.75%とすることが決まった。

中銀はこの決定について、インフレへの衝撃がいかに重大でも一時的なもので、年内に一段の引き下げ余地があることを明確に示す効果があったとの見解を示した。

さらに、「この選択肢は金融政策報告書の中心シナリオと最も合致するものだった」と分析。1人だけ50bpの利下げに投票したが、理事会メンバー全員が「妥当」と判断したと報告した。

インフレ減速を受け、5月は50bp、4月は75bp、1月は100bpの利下げが行われた。

議事要旨は、チリ経済は3月以降予測に沿って推移し、経済活動は着実な成長に向かっているが、部門ごとに一様ではないと分析。また、通貨ペソの上昇は国内需要の活発化を示している可能性があると指摘した。

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