KADOKAWA、漏洩した機密情報のSNS拡散に「法的措置を徹底的に講じます」と宣言

KADOKAWAおよび子会社のドワンゴが7月5日、ランサムウェア攻撃によって漏洩した情報の拡散行為について声明を発表した。

現在、KADOKAWAに関連する機密情報や個人情報が、SNSや匿名掲示板に掲載され、拡散される事態となっている。

KADOKAWAとドワンゴの両社は現在、攻撃したとされる組織が公開した情報について、検証のための収集作業中であると状況を説明。

そのうえで、匿名掲示板やSNSなどでの情報を拡散する行為について言及。悪質な情報拡散には、「法的措置を徹底的に講じます」と呼びかけた。

従業員やクリエイター、学園利用者の個人情報が流出したKADOKAWAグループ

6月8日に、大規模なランサムウェア攻撃を受けたKADOKAWAグループ。現在も「ニコニコ動画」など関連サービスに影響が出ている。

6月27日にはハッカー集団「ブラックスーツ」が、犯行声明を発表。実際にダークウェブ上に機密情報が公開される事態となった。

この情報には、従業員やドワンゴと関わりのある一部のクリエイターや組織の情報、学校法人角川ドワンゴ学園の利用者の個人情報、社内情報などが含まれているという。

今回、KADOKAWAグループは、現時点では漏洩した情報の確認が完了していない状況であると説明。

インターネット上で漏洩した情報として拡散されているものにはフェイク/捏造情報が含まれている可能性があるとも指摘している。

情報の拡散に注意喚起 類似犯罪の増加を招く恐れ

KADOKAWAグループは、これまでも流出したデータのSNSなどでの拡散は、プライバシーを侵害しうるため、控えるよう呼びかけてきた。

今回の声明でも同じく、「他者の個人情報を不正に発信する行為は、その行為自体が法的に罰せられる可能性」があると言及。

情報漏洩の被害を拡大させ、今後の類似犯罪の増加を招く恐れがあるとして、やめるよう強く呼びかけている。

KADOKAWAグループでは、こうした不正行為に断固とした姿勢で臨み、プライバシー保護のために全力を尽くすとしている。

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