テニス=元世界1位マリー、男子複敗退に涙 「やめたくない」

[ロンドン 4日 ロイター] - 男子テニスで元世界ランキング1位のアンディ・マリー(37、英国)が4日、四大大会第3戦のウィンブルドン選手権ダブルスで1回戦敗退を喫した。

2013年、16年ウィンブルドンでシングルス優勝のマリーは6月18日のシンチ選手権シングルス1回戦でツアー通算1000試合出場の節目を白星で祝ったが、翌日の2回戦で背部を負傷して第1セット途中で棄権。その後、神経を圧迫していた嚢胞を取り除く手術を受け、最終的にウィンブルドンではダブルスのみ出場することを決めた。

兄ジェイミーと組んだマリーは男子ダブルス1回戦でオーストラリア勢のジョン・ピアース、リンキー・ヒジカタ組と対戦し、6─7、4─6のストレート負け。試合後、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)やジョン・マッケンロー氏(米国)らを迎え、マリーのキャリアをたたえる映像が流された。

マリーは涙を拭い、「プレッシャーも感じず、より楽しめたし、私のグランドスラムの中で一番好きな試合だった」とコメント。「肉体的にもう厳しすぎる。全てのけがが積み重なってきた。テニスが大好きだ。私に多くのものを与えてくれたし、残りの人生で役立つ教訓を何年もかけてたくさん教えてくれた。やめたくないからつらい」と語った。

マリーは同胞のエマ・ラドゥカヌと組み、混合ダブルスにも出場する。

© ロイター