李在明氏を襲撃した男、懲役15年を宣告=韓国

ことし1月にプサン(釜山)で韓国野党「共に民主党」のイ・ジェミョン(李在明)元代表の首を凶器で刺した襲撃犯が1審で懲役15年の刑を宣告された。

釜山地方裁判所は5日、殺人未遂および公職選挙法違反などの容疑で裁判にかけられたキム某被告(67)に懲役15年を宣告した。これに先立ち、検察は懲役20年を求刑した。

キム被告は1月2日午前10時29分ごろ、釜山のテハン展望台で凶器で李元代表の首を刺し殺害しようとした容疑を持たれている。選挙の自由を妨害した容疑でも裁判を受けた。李元代表はキム被告の攻撃により内頸(ないけい)静脈が9ミリ損傷するなどの傷を負い、手術と入院治療を受け8日後に退院した。

検察の調査の結果、キム被告は長期間にわたり計画的に犯行を行ったことがわかった。5に行われた結審公判で検察は、「徹底した計画犯罪で罪質は極めて重い。刃の方向が少しでも違っていたら被害者は死亡していたかもしれない」と述べた。また、「選挙を控え第1野党代表の公認権行使と出馬を妨害しようとした過去に例のない選挙犯罪で、従来の政治テロと比べても非難の可能性が圧倒的に高い」と求刑の理由を説明した。

キム被告は最終弁論で、「李元代表に申し訳なく、もっと忍耐し合法的な方法で国民の力を合わせ勝負すべきだったという原論的な自覚を持つようになった。本当に申し訳ない気持ちを伝え、国家機関の行政力を浪費した部分について謝罪する」と述べた。

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