ドイツ民間銀行労使、従業員の10.5%賃上げで合意

Tom Sims

[フランクフルト 4日 ロイター] - ドイツの民間銀行の従業員と雇用主は、生活費高騰対策として10.5%の賃上げで合意した。労組と銀行の代表が4日明らかにした。

合意は3日夜、一連のストライキを経て行われた3回目の協議で成立。対象者は14万人という。

労組のベルディとDBVは当初、それぞれ12.5%と16%の賃上げを要求していた。

ベルディの交渉責任者、ヤン・ドゥシェック氏は、今回の賃上げは「注目すべき救済策」になると評価。雇用主を代表する団体AGVは合意が「公正」だと評価した。

ドイツのインフレ率は2022年に数十年ぶりの高水準となる約7%を記録してから大幅に鈍化しているが、6月は2.2%と依然高い水準にある。

今回の合意の有効期間は28カ月で、ドイツ銀行やコメルツ銀行などの上場銀行が影響を受けるという。

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