Masayoshi Fujita、ムーア・マザーやハチスノイトらをゲストに迎えた新作アルバムを発表

ヴィブラフォン / マリンバ奏者、作曲家のMasayoshi Fujitaが、世界を旅する渡り鳥からインスピレーションを受け、笙やサックス、個性的なヴォーカルなどを交えた約3年ぶりの新作『Migratory』(読み:マイグラトリー)を9月6日(金)にリリースします。

Masayoshi Fujitaは、自然の中で暮らし音楽を作るという長年の夢を叶えるため、2020年に、活動の拠点として13年間過ごしたベルリンを後に家族とともに兵庫県北部の香美町に移住。使われていない保育所を借りて自身の音楽スタジオ「Kebi Bird Studio」として改装し、帰国後初めてのアルバムとして『マイグラトリー』を完成させました。このアルバムでは、藤田の代名詞ともなっているヴィブラフォンの音を巧みに再構築しながら、2021年のアルバム『Bird Ambience』で初めて取り入れたマリンバとシンセサイザーを使った音楽的実験も続行。この実験精神は、今なお高い評価を受けているヴィブラフォン三部作『Stories』(2012年)、『Apologues』(2015年)、『Book of Life』(2018年)から続くものです。

本作では、楽曲「Our Mother’s Lights」ではアメリカの詩人・ムーア・マザーのポエトリー・リーディングを、「Higurashi」では独自の歌唱法で知られるハチスノイトのヴォーカルを取り入れたほか、雅楽で使用される笙とサックスを加えるなど、新しい試みも特筆すべきところ。ムーア・マザーは、藤田に彼女の次のアルバムでのヴィブラフォンの演奏を依頼し、その返礼として楽曲に力強い声を吹きこみました。藤田は「この曲はアフリカとアジアの雰囲気を持っていて、彼女の声は曲のイメージにぴったりだ」と語っています。

笙に関しては、2021年にMasayoshi Fujitaがスウェーデン・ストックホルムに滞在した際、スウェーデン人の作曲家であり笙奏者のマティアス・ホールステンと出会ったことから、「Yodaka」を含む3曲で聴くことができる笙の録音に至ったとのこと。

また、本アルバムには、藤田からの招きに応じ、サックスを携えて兵庫を訪れた父親と録音した楽曲も収録されています。二人でスタジオで時間を過ごしながら録音された3曲のうち、サックスとマリンバの音色が調和して新たな芸術的領域を示しているジャズ風の「Blue Rock Thrush」は際立って素晴らしい仕上がりとなっています。

『Bird Ambience』と同じく、本アルバムは鳥たちからもインスピレーションを受けています。タイトル“Migratory”は、アフリカ、東南アジア、日本の間を旅する空想上の渡り鳥のイメージから生まれました。藤田は「こういったアイデアやイメージは、自分自身の海外での生活や故郷に戻る経験が元になっているのと同時に、アルバムに参加してくれたアーティストたちも国境を越えて旅をしたり異国に住んだりしながらもどこか自分たちのルーツに導かれる、というようなことが合わさってインスピレーションになっています」と語っています。

また、本アルバムには、藤田からの招きに応じ、サックスを携えて兵庫を訪れた父親と録音した楽曲も収録されています。二人でスタジオで時間を過ごしながら録音された3曲のうち、サックスとマリンバの音色が調和して新たな芸術的領域を示しているジャズ風の「Blue Rock Thrush」は際立って素晴らしい仕上がりとなっています。

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