英企業、今後1年の賃金上昇率予想を下方修正=中銀調査

[ロンドン 4日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)が4日に公表した調査によると、国内企業は今後1年の賃金の伸びが鈍化すると予想している。

中銀の政策決定者パネルが行った調査では、3カ月移動平均に基づく1年後の賃金上昇率予想が0.3パーセントポイント低下して4.2%となった。これは2022年5月の調査開始以来の低水準となる。

所得の伸びを示す指標は大半の中銀当局にとって利下げが不可能なほど上昇しているが、調査では所得の伸びが著しく低下することが示唆された。

中銀は「6月までの3カ月間の年間賃金上昇率は6.0%で、5月までの3カ月間と変わらなかった」とし、「そのため3カ月平均に基づくと、企業は今後12カ月間の賃金上昇率が1.8%ポイント低下すると予想している」としている。

企業は今後1年間に販売価格を緩やかなペースで引き上げると見込んでいる。消費者物価の伸びも緩やかになると予想している。

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