学校教育機関向けオンラインスピーキングテスト「SEATS」新規導入校の活用事例とインタビューが公開

アイードとジージーは、両社が共同で開発した学校教育機関向けオンラインスピーキングテスト「SEATS」を導入している教育機関のうち、聖セシリア女子中学校・高等学校と、ホスピタリティ学園エアライン・鉄道・ホテル・テーマパーク専門学校東京、東京ブライダル専門学校の教員に対するインタビューを、活用事例とあわせて7月4日に公開した。

聖セシリア女子中学校・高等学校では、同校の掲げるグローバル教育の一環として、中学1年生~高校1年生までのオンライン英会話を必修としている。4月には、オンライン英会話のレベル分けを行うためのプレイスメントテストとして、「SEATS」によるテストを初めて実施した。今後はアセスメントテストとして、2回目のテスト実施を2024年度中に予定している。

同校における英語科の主任教員である鶴間千智氏によれば、同校では英会話のクラスで評価はしていないものの、英会話とは別の英語R(Reading)のクラスでスピーチなどの発話場面を作り、評価の一部としていた。「SEATS」におけるAI採点は、これまでネイティブの教員と日本人の教員が一緒に行っていた評価と比較してフェアだと感じられたという。評価に対する日本人教員とネイティブ教員の考え方の違いや、意思疎通における苦労がなくすっきりと評価を出してくれる点や、全体的に納得感の持てる評価である点を高く評価している。

ホスピタリティ学園エアライン・鉄道・ホテル・テーマパーク専門学校東京、東京ブライダル専門学校では、2024年度からの新たな取り組みとして、国内留学・御殿場イングリッシュキャンプを実施する。同取り組みでは、1年生全員が御殿場の施設で1か月の合宿に参加し、ネイティブ講師によるスピーキング・リスニングに特化した英語レッスンを受講するが、実施前、クラス分けのためのプレイスメントテストとして、「SEATS」によるテストを4月に初めて実施した。

同校におけるホテル・総合英語・エアライン科の教員であるDanny 正谷氏は、「SEATS」導入の決め手として費用と手間がかからない点を挙げている。英語科は、東京ではネイティブ教員2名と日本人教員1名、大阪ではネイティブ教員1名と日本人教員1名という体制。イングリッシュキャンプに向けて何百人もの生徒のクラス分けを、4月のオリエンテーションの期間に行うというのは現実的ではなかった。スピーキングテストを探す中で見つけた「SEATS」は、テスト内容が御殿場のカリキュラムに沿うものであり、ほかのスピーキング系テストよりも手頃な価格であるという。

また、テストの内容が堅苦しい文法などではなく、日頃のスケジュールや天気といった内容だった点を評価している。

「SEATS」は、中学校、高校、専門学校といった学校向けに提供しているオンライン受験型のスピーキングテスト。英語学習を始める前に生徒のスピーキング力を測って、クラス分けや教材選定などに活用するプレイスメントテストとして、また学習後の効果を測定するアセスメントテストなど、さまざまな目的で採用されている。

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