中国製EV関税、EUは誠意ある協議を=環球時報

[北京 5日 ロイター] - 中国共産党系メディアの環球時報は5日、欧州連合(EU)が同日から中国製電気自動車(EV)に暫定的な追加関税を課すと発表したことを受け、EU側に協議で誠意を示すよう訴えた。

トランプ前米政権が2018年に3000億ドル相当の中国製品に追加関税を課し、貿易戦争を開始した際、中国は多くの場合、直ちに対抗措置に踏み切った。だが、5日朝の時点で中国はEUに協議加速を求めるにとどまっている。

環球時報はEUの決定を受け、「EV関税問題の解決へ協議進展を求める」と見出しを打った記事を掲載した。

同紙によると、中国商務省の何亜東報道官は4日の定例会見で「裁定までまだ4カ月の猶予がある」と述べた。

環球時報は別の社説で、欧州自動車メーカーが関税に反対していることを考慮するようEUに促した。

中国政府はEUに関税取りやめを繰り返し求め、交渉の用意を表明してきた。米国の関税による痛手が続く中、新たな貿易戦争は望まないとしつつ、中国企業を守るためにあらゆる措置を講じるとも述べている。

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