カナダ、重要鉱物分野の合併・買収で承認基準を厳格化

Divya Rajagopal

[トロント 4日 ロイター] - カナダ政府は4日、重要な鉱物資源の生産者を対象にした大型の合併・買収(M&A)案件について、「極めて例外的な状況」においてのみ承認すると発表した。

政府は、銅やリチウム、ニッケルを含む31種類の鉱物を最新技術やエネルギー転換において戦略的に重要な鉱物と特定した。

シャンパーニュ産業相は、重要な鉱物生産者を巻き込んだ取引の利益を評価する際、今後はより高い基準を設けると説明。この方針は、戦略的とみなすセクターの保護がいかに重要であるかを示していると述べた。

その上で「今後、このような取引は極めて例外的な状況においてのみ利益があると判断される」と述べた。

カナダは過去2年、重要鉱物分野における海外からの投資、特に中国からの投資に対して厳しい姿勢を取っており、中国が関与している国内企業への投資を取りやめるよう投資家に求めている。

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