石川遼は今季2回目の予選落ち スイングに「悪い意味で“余裕”出ている」

石川遼は下位から抜け出せず。今季2度目の予選落ちとなった(撮影/大澤進二)

◇国内メジャー第2戦◇日本プロゴルフ選手権大会 2日目(5日)◇富士カントリー可児C志野C(岐阜)◇7164yd(パー71)◇晴れ

石川遼は初日の出遅れを取り戻せず、直近大会「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ」の優勝から一転して予選落ちした。4オーバー123位から2バーディ、3ボギーの「72」で通算5オーバー。次戦の「長嶋茂雄招待 セガサミーカップ」(北海道・ザ・ノースカントリー)でリベンジを図る。

スタートの10番で5mを沈めてバーディ発進。巻き返しの期待が膨らむ中、スコアを伸ばしたい12番(パー5)をバーで終えた。1Wショットでフェアウェイ中央をとらえながら、3打目のバンカーショットを寄せきれない。「バンカーがきょうはちょっと“不発”で。全体的に(ヘッドが)厚く入っていた」。15番(パー3)でも左サイドのバンカーからの2打目が短く、ボギーで後退した。

初日から見せ場を作れなかった(撮影/大澤進二)

後半アウトはティショットが荒れた。「2番も“ド”チーピン、最終ホールも“ド”チーピン」。9番は左隣のホールから生還してボギーフィニッシュになった。「練習では50球打って1球出るか出ないかみたいな球が、(試合中に)2回来ている。明らかにコースに立ったときのロケーション(が要因)というか…」。ドッグレッグ、アップダウンの多い初体験のコースに太刀打ちできなかった。

6月「BMW日本ツアー選手権 森ビル杯」でのプレーオフ負けを含め、初夏はショットへの充実感があっただけに悔しい。「まだまだ自分のスイングにしきれていないと実感する。もっと質の高い練習をしたい。今まではスイングの矯正のような練習だったが、馴染んできたことで悪い意味で“余裕”が出ている。最後に合わせてしまう甘さもある」

硬い表情で最終グリーンを下りた(撮影/大澤進二)

決勝ラウンドに進めなかったのは4月の「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」以来、シーズン2回目だ。次戦は2014年、19年に優勝した大会。「コースは変わってしまうが、似たような状況は今後必ず訪れる。その時に成長できているようにするしかない」と、攻略に至らなかった2日間を最後まで悔しがった。(岐阜県可児市/桂川洋一)

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