サウジ国営支援機関、イスラエルがガザ食料供給阻害と批判

Suleiman Al-Khalidi

[アマン 4日 ロイター] - サウジアラビア国営のキング・サルマン人道支援救助センター(KSリリーフ)トップを務めるアブドラ・アル・ラビーア氏は4日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファなどへの通路をイスラエルが封鎖しているため、食料を届ける取り組みが阻害されていると強く批判した。

ラビーア氏は「ラファや他の回廊が閉ざされているので、数百台のトラックが待機している。ガザ市民に物資を供給する上で大きな制約に直面している」と説明。さらに「回廊封鎖のせいで食料が消費期限を迎えてしまうことを心配している。われわれはこれらの食料の点検に追われ、多大な負担になっている」と付け加えた。

国連職員の話では、ガザ市民向けの食料と医薬品はエジプトに滞留し、現在は断続的にヨルダンとヨルダン川西岸からケレム・シャローム検問所を通って搬入される状況。待機中のトラックは最大2500台に上り、エジプトの各倉庫は物資でほぼ満杯になっているという。

こうした事態を受け、ラビーア氏も国連機関や非政府組織などに同調する形で、イスラエルは即座にガザへの通路を開放し、食料支援を戦争手段にするのをやめるべきだとの見方を示した。

ラビーア氏は「子どもや女性、高齢者の命を救うため、全ての回廊は完全に開放されなければならない」と強調した。

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