「周りが納得できるサッカー審判になりたい」 福島県須賀川市職員の橋本凪志さん フランスのユース大会に派遣 

パリに派遣される橋本さん

 福島県須賀川市職員の橋本凪志(なぎと)さん(27)は7日から13日まで、フランスのパリで開かれるユース世代のサッカーの大会に審判員として派遣される。「福島から世界に飛び出すことができることを示したい。続いてくれる若い世代がいればうれしい」と語る。

 若手審判員に海外経験を積んでもらおうと、昨年始まった日本サッカー審判協会(RAJ)のプログラムに参加する。2回目の今回は橋本さんを含め、全国から応募し、選ばれた5人が挑戦する。

 橋本さんは郡山市出身。桑野SSS、ラッセル郡山、郡山高でプレーした。市役所に入り、市民活動などを担当。現在は経済産業省に出向している。

 仕事と並行し、3級の資格を取得し、2年ほど前から積極的に大会で笛を吹いてきた。判断材料を自分の目で得るため、回り込むことなどが必要で「選手時代より走っているかも」と笑顔を見せる。小さい頃から知っている選手の成長を、間近で感じることができることなど審判員の魅力は多いという。

 プログラムでは言葉や文化が異なる中で、熟練の審判のアドバイスなども受けることができる。「海外での経験を自信につなげたい」と意気込む。「学生たちの集大成の大会で審判をすることもある。リスペクトされ、周りが納得できる審判になりたい」と言葉に力を込めた。

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