パケタに“古巣”復帰の可能性?…フラメンゴがレンタルでの獲得に向け交渉中か

ウェストハムに所属するブラジル代表MFルーカス・パケタに母国復帰の可能性が浮上しているようだ。4日、ブラジルメディア『グローボ』やイギリス紙『ミラー』が伝えている。

現在26歳のパケタは中盤の攻撃的ポジションを主戦場とするプレーヤー。母国の名門フラメンゴの下部組織出身で、2016年にトップチーム昇格を果たした。2019年1月に加入したミランでは目立った活躍を見せられなかったものの、2020年夏から約2年間在籍したリヨンで攻撃の主軸として躍動。2022年夏にはウェストハムに完全移籍で加入し、ここまで公式戦通算84試合の出場で13ゴール14アシストをマークしている。

ウェストハムに欠かせぬ戦力となっているパケタだが、賭博規則に違反した疑いが浮上しており、イングランドサッカー協会(FA)は既に同選手を告発。本人が一切の関与を否定しているものの、違反が認められた場合には長期間の出場停止など厳しい処分が科される可能性が報じられている。

そんなパケタにフラメンゴへの電撃復帰の可能性が浮上しているという。報道によると、同クラブはレンタルでの獲得に向けて、約1カ月前からウェストハムとの交渉に臨んでいるという。既に選手側も古巣からの関心を認知しており、母国復帰の可能性を検討しているようだ。なお、交渉は未だ初期段階にあり、移籍形態やレンタル期間の調整、給与の配分等をめぐり、クラブ間での話し合いが今後も続くことが予想されている。

移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏は、フラメンゴの代表団がイングランドでウェストハム幹部との会談を行ったと伝えた上で、選手側との交渉も進行中であると指摘。その一方で、レンタル移籍での合意は困難であるとの見方を示している。

なお、仮にFAから出場停止処分が科された場合には、国際サッカー連盟(FIFA)が再度その適用範囲を検討することになると『グローボ』は指摘している。

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