渋谷区とボーダーリンクがオンライン英会話事業に関する業務委託契約を締結、区立中学校6校でレッスンを提供開始

ボーダーリンクは、東京都渋谷区とオンライン英会話事業に関する業務委託契約を締結したことを、7月3日に発表した。また、家庭学習のレッスン提供に加え、7月から順次渋谷区立中学校6校の授業内でもレッスン提供を開始する。

渋谷区では、未来をよりよく生きるための力を身につけられる「未来の学校」づくりを目指し、学校教育の充実を図っている。特に本年度の教育委員会の重点的な取り組みのひとつとして「一人ひとりの“ちがい”が活きる新たな学び・探究の推進」を掲げ、グローバル化に対応した英語教育、特に「使える英語力の育成」を目指し、英語4技能をバランスよく育成するための授業の実現に取り組んでいる。

一方で、これまで渋谷区の英語授業では英語担当教員とALTが複数の生徒を指導するため、実践的なコミュニケーション能力の伸長を図る上で必要な会話量が不足しているという課題があった。また、文部科学省は家庭学習の質をより充実させるため、GIGAスクール構想で整備された1人1台端末を自宅などでの学習に活用することを推進している。

こうした課題と学習環境にもとづき、渋谷区の中学校では昨年度に授業内と家庭学習それぞれの方法でオンライン英会話レッスンのトライアルを実施。その結果を踏まえ、授業内と家庭学習を組み合わせた形式で本年度より同事業の予算化を行った。

同社はALTの配置による英語授業の支援に加え、同事業の受託者として授業内と家庭学習双方のオンライン英会話レッスンを提供することで、渋谷区が目指す、実践的なコミュニケーション能力の伸長をトータルで支援していく。

オンライン英会話レッスンの内容は英語の授業と連動しており、家庭での復習として利用できる。また、スピーキングテスト対策に役立つ教材もあり「中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)」の対策にも活用できる。

今回の導入概要

  • 実施時期:2024年6月~2025年3月
  • 対象校:渋谷区中学校6校(広尾中学校、鉢山中学校、上原中学校、代々木中学校、原宿外苑中学校、笹塚中学校)
  • 実施回数:年間1人あたり10回(授業内:6回、自宅:4回まで)
  • 内容:英語授業で使用している教科書に準拠したテキストを使用

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