「戦争はおじいちゃんおばあちゃんとつながっているんだ」戦争の記憶を展示 仙台で6日から

赤茶色の空を飛ぶ「B-29」から落とされた照明弾と焼夷弾。
小学3年生のときに仙台空襲を体験した画家の佐々木健二郎さんが当時の記憶をもとに描いた1枚です。

1945年7月10日の仙台空襲からまもなく79年。
仙台市青葉区の戦災復興記念館では毎年この時期に「戦災復興展」を開いています。

今回の企画展では、米軍の資料や体験者の証言を基にした仙台空襲の被害の記録などがパネルで展示されます。

展示をまとめた 仙台・空襲研究会 新妻博子代表 「米軍の資料には、攻撃時間や何を落としたのかも書いてある。一番は攻撃意図、何のために爆弾を落としたのか市民としては一番知りたいところ」

米軍の資料からは、これまで目的が分からなかった仙台空襲1週間前の太白区三神峯(みかみね)地区などへの攻撃について、B-29偵察機が任務の傍ら爆弾を投下したことが明らかになりました。

展示をまとめた 仙台・空襲研究会 新妻博子代表 「体験者がいなくなる時期が必ず来る。今残せる記録がまだたくさんある。若い世代や小さい世代あまり戦争は自分と関係ないではなくておじいちゃんのおじいちゃんとかつながっているんだと実感してもらう場に少しでもなれば」

戦災復興展は7月6日から14日まで開かれ、企画展のほか仙台空襲の体験者の発表なども行われます。

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