夏の味覚を代表する高級魚ハモ 一大ブランド小松島のハモの水揚げが最盛期【徳島】

紀伊水道で獲れた「ハモ」。

夏の味覚を代表する高級魚ハモの水揚げが、いま徳島県小松島市で最盛期を迎えています。

徳島県は全国トップクラスのハモの漁獲量を誇り、特に小松島のハモは一大ブランドです。

7月5日の朝、元根井漁港では、漁協の職員らが水揚げされたばかりのハモの出荷作業に追われていました。

ハモの水揚げは、例年なら梅雨入りの6月ごろから本格化しますが、2024年は約1か月遅れて7月上旬から多く獲れ始めました。

職員はカゴから取り出したハモを、大きさごとに手際よく仕分けしていきます。

(小松島漁協事業部出荷担当 松根政弘課長)

「(今年は)まだかまだかと思っていた。今ちょっと見えてきたので、ホッとしている。うちのハモの特徴は、小ぶりだが身が肥えて、ちょうど京都の祇園祭のタイミングで脂が乗ってくる。美味しく料理してもらい、食べてほしい」

ハモ料理と言えば「湯引き」ですが、それだけじゃない、暑い夏にピッタリのハモ料理も紹介します。

食欲がなくなるこの時期、旬のハモを美味しく食べる方法、それはハモのかば焼きにキュウリの酢の物を合わせた、「うざく」ならぬ「はもざく」です。

(近藤善允記者)

「爽やか甘ダレにあわせて、キュウリの酢が入ることで、ハモ自体の甘さがより引き立ってますね。これは夏バテ知らずです」

また、油で揚げたハモを玉ねぎなどとあわせて漬け込んだ「ハモの南蛮漬け」も暑い夏にはピッタリです。

(小松島漁協事業部出荷担当 松根政弘課長)

「さっぱりして美味しいです。ハモの良い脂がじわっときて。今の時期にピッタリです。やっぱり美味しく料理してもらって、外国の人にも日本の上品なハモを食べてもらいたい」

ハモ料理のレシピは。小松島市の「はもサイト」にも掲載されています。

2024年の水揚げは、小松島漁協全体で例年より少ない約20トンを見込んでいて、水揚げされたハモは主に京阪神市場へと出荷されます。

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