【走り方改革】西武・高松渡が盗塁増加へ 秋本スプリントコーチと猛特訓

【画像】ファン投票でオールスターに選出され笑顔の西武・中村剛也選手

◇プロ野球公式戦 西武-ロッテ(5日、ベルーナドーム)

西武の高松渡選手が試合前に秋本真吾スプリントコーチとスプリントトレーニングに取り組み汗を流しました。

秋本コーチは、元陸上・400mハードルの選手で引退後スプリントコーチとしてオリックスや阪神などに外部コーチとして指導。また、野球以外にもJリーグやWEリーグなど多くの選手を指導してきました。

西武では2022年より外部コーチとして選手たちの指導をしてきましたが、今季より正式にスプリントコーチとして就任し、1週間に1回球場に足を運んで、指導を続けています。

秋本コーチがプロの選手を指導しているのには理由があります。「野球やサッカー選手の特徴として走り方が間違っている選手が多くて、怪我につながっている。あと技術無視のフィジカル面でスピードを出そうとしているので143試合のプランを考えると途中で怪我してしまったりするので、野球では“いいフォームで打つ”や“いいフォームで投げる”などあるが、その“走る”バージョンとして座学や実技をやりながら全選手に伝えている」と陸上選手から見た野球選手の特徴を理解しながら指導しているといいます。

この日の練習では、ドジャースの大谷翔平選手も春のキャンプで行っていた、重りを数m引っ張るトレーニングや本日から取り組んだという壁を押す体勢を作り出すトレーニングなどが行われていました。

本日から始めたトレーニングについては「壁を押す体勢が一番力の入りやすい体勢と言われていて、陸上競技のスタート3mの加速局面がまさに盗塁の瞬間と似ているのでスタートしてすぐに体が起き上がってしまうとスピードに乗ることができず盗塁の成功に繋がらないので西武の選手には壁押しの体勢を意識してもらいたいと思います」と練習意図を説明。

その練習を体験したチームトップの7盗塁をマークしている高松選手は、「壁押しの体勢で体をまっすぐすることで地面から力を得ることができてスピードに繋がるので意識していきたい」とコメントしました。

秋本コーチと取り組んだ走り方で、大事な場面で高松選手が盗塁成功できるか期待です。

© 日本テレビ放送網株式会社