あさイチにウイカが登場、清少納言との意外なつながり明かす

吉高由里子主演で、平安時代の女流作家・紫式部の生涯を描く大河ドラマ『光る君へ』で、式部のライバルと言える清少納言(ドラマの名前はききょう)を演じるファーストサマーウイカが7月5日、情報番組『あさイチ』(NHK)のプレミアトークに出演。清少納言との意外なつながりや大阪の劇団時代の話などを、朝からマシンガントークで語りつくした。

『光る君へ』第6回より、のちの清少納言である女性・ききょう(ファーストサマーウイカ)の初登場シーン(C)NHK

■ さっそく紫式部役・吉高由里子からクレーム!?

この前の時間に放送された朝ドラ『虎に翼』の、桂場等一郎(松山ケンイチ)が酔って皿を食べるという、衝撃のシーンのモノマネで登場したウイカ。ファンミーティングなどでも、ウイカはしばしば吉高のモノマネを披露しているそうで、映像コメントで登場した吉高は「失礼しちゃう(笑)。あんなしゃべり方してない」とクレーム。しかし最近は自分のVTRを見て「(似ていると)認めよっかな、そろそろ」と考えはじめていることもカミングアウトした。

『光る君へ』制作陣によると「俯瞰で観察する目線を持っている」という理由で、清少納言役に選ばれたというウイカ。ブレイクのきっかけとなったバラエティ番組『上田と女が吠える夜』(NTV)は、2019年にオーディションを通じて抜擢されたが、「この番組の演出の方が『(清少納言の)枕草子をバラエティ番組にしてみたい』というところからはじまったそうなんです。(清少納言の)申し子です(笑)」と、5年越しの伏線回収(?)があったことを明かし、MCの博多華丸大吉らを驚かせた。

女房として定子と対面するききょう(ファーストサマーウイカ)(C)NHK

実際、脚本の大石静や制作陣からも「まんま清少納言」と評されたというウイカだが、本人も「文献を読んでも、本当に他人の気がしない」と感じてるそう。「普通は歴史上の人物に寄せていく作業っていると思うんですけど、『枕草子』を3回目ぐらいに読む頃には『これ、見栄はってないか?』『いいカッコしてないか?』って、疑いながら読んでいました(笑)。それぐらい、重なる瞬間が多かったです」と、スッと役に入っていけたという話も。

■ 大阪の劇団員時代のエピソードなど盛りだくさん

またVTRには、俳優活動をはじめた大阪の劇団「レトルト内閣」のメンバーも登場。キャラが強すぎて半分ぐらいの劇団員しか加入に賛成しなかったとか、膨大な数の舞台衣裳を全部一人で準備したなどの逸話を披露したあと、座長の川内信弥は「ウイカは努力の人。正しく努力をすれば、東京に行って売れるという道すじがあることを、関西の小劇場から前例を示してくれた」と称賛。

ウイカも「今も交流があるし、本当にここで育ったと言っても過言ではないです」と、原点の思いを真摯に語っていた。

『光る君へ』はNHK総合で毎週日曜・夜8時から、NHKBSは夕方6時から、BSP4Kでは昼12時15分からスタート(7月7日は都知事選開票速報のために放送休止)。7月14日放送の第27回『宿縁の命』では、清少納言が仕える藤原定子(高畑充希)が、逆境の嵐に耐えて、一条天皇(塩野瑛久)の皇子を出産するところが描かれる。

文/吉永美和子

© 株式会社京阪神エルマガジン社