「究極の空力タイヤ」をコンチネンタルが発表、プロサイクルライダー向け「AERO 111」

コンチネンタルが新開発した空力タイヤ「AERO 111」

コンチネンタルは7月3日、空力性能を追求するサイクリング愛好者やプロサイクルライダー向けに、空力性能で新基準を打ち立てる自転車向けフロントホイール専用タイヤ「AERO 111」を開発した、と発表した。

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AERO 111は、DTスイスおよびスイスサイドと提携して開発。コンチネンタルがこれまでに開発した中で、最も空力的なタイヤだとしており、特許取得済みのトレッドにはタイヤ表面に均等に分布する48個のキャビティが組み込まれている。これらのキャビティは渦発生器として機能し、前輪に当たる空気の乱流を制御。この作用により、空気の流れが前輪ホイールのプロファイルに密着し、流れの分離を遅らせることで、セーリング効果を最大化する。

この結果、ホイールとタイヤの空力的な協力により、空気抵抗が減少し、ハンドリングが最適化され、横風の中でもスピード重視のライダーがよりコントロールしやすくなるという。

AERO 111は、コンチネンタルのプレミアム高性能タイヤ「グランプリ5000 TR」シリーズの技術を活用しており、信頼性の高いベクトランブレーカーパンク防止技術やチューブレス対応機能を備えている。また、レースに最適化されたブラックチリコンパウンドを使用しており、転がり抵抗を最小限に抑え、湿潤および乾燥条件下での優れたグリップを実現する。さらに、アクティブコンフォートテクノロジーにより振動を吸収し、快適な乗り心地を実現している。

AERO 111は、26-622と29-622の2つの幅が用意され、DTスイスのエアロまたはエンデュランスホイールセットと組み合わせることで、世界で最も空力的なホイールタイヤセット(WTS)を実現するよう設計されている。また、他ブランドのホイールセットに装着することで、ライダーに競争力のあるアドバンテージを提供する、としている。

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