【蓬莱気象予報士解説】あさって日曜は「15年やっていて、1度見たかくらいの高い気温」さらにこの夏は「日本列島が“亜熱帯化”。今までとはステージが違う、過去にないくらいの暑さ」

今季一番の暑さとなった、きょう5日。さらに7日の日曜日は高気圧が非常に高まりもっと厳しい暑さになりそうとのこと。梅雨明けはいつなのか?1か月予報とともに、蓬莱気象予報士が解説します。

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蓬莱気象予報士

「今季一番の暑さとなりました。この熱波の最初の一波目というのが、特に熱中症になりやすいのでね警戒が必要なんです」

中谷アナウンサー

「まだ梅雨明けはしてないんですよね?」

蓬莱気象予報士

「再来週ですね。再来週、梅雨明け」

「まず今日の最高気温ですが、豊岡が37.9℃ですが、西風が入って紀伊山地越えて、三重県の粥見では39.7℃。大阪も35℃を超えました。観測地点3分の1以上の28地点で35℃以上となりました。

明日は午前中から兵庫県、京都府、滋賀県、あと奈良県北部中心に雨の可能性があります。大阪、神戸ももしかすると午前中ににわか雨の可能性があり、午後もちょっと不安定ですね。気温は今日よりはちょっと下がります。ただ最低気温も25℃以上で、最高気温は下がっても32~33℃。湿気も多くて明日はまたちょっと体感変わってくると思いますが、かなり蒸し暑いです」

「問題は日曜日なんですが、日曜日は高気圧が非常に強まってきます。上空の温かい空気を天気図見てるんですけど、15年以上気象予報士をやっていて、1回見たか無いかくらい高い気温が日本列島に入ってきます」

「今のところ新宮が予想最高気温38℃。各地35℃以上の猛暑日が予想されています。まだ梅雨明け前ですけど、湿度が高い状態でこの気温が予想されています」

「では、暑さのポイントです。エアコン、扇風機の使用は猛暑という気象災害からの避難行動だと思ってください。

今の時期は体が暑さに慣れていません。加えて梅雨明け前で湿度も高い。今、偏西風が北に大きく蛇行しているのと、あとは街中がヒートアイランド現象で熱がこもりやすい。これらによって日本列島がこの夏、“亜熱帯化”すると思っていただいて、これまでの夏の暑さとは、もうステージが違うと思っていただいた方がいいと思います」

「続いて1か月予報です。1週目、2週目、3・4週目ですが、いつもの夏よりも気温が高いです。梅雨明けが早ければ7月15日くらいになるのではと予想しています。梅雨明け後はさらに一段と暑さが厳しくなって、今年も記録的に、過去にないくらい暑くなる可能性もありますので、暑さに対する早めの備えをしていただきたいと思います」

「週間予報ですが、来週は梅雨末期の大雨に気を付けていただいて、再来週、そしてその前のこの土日、厳しい暑さとなりますのでお気を付けください」

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