12月の島根原発2号機再稼働へ安全対策チェック 島根県の原子力安全顧問が現地視察と意見交換

2024年12月の再稼働をめざす島根原発2号機について、学識者で構成される島根県の原子力安全顧問が、4日の現地視察に続いて5日に会議を開き、安全対策などへの質問・意見と確認を行いました。

島根県の原子力安全顧問は、原子力発電全般にわたって様々な専門的助言を受けるため、県が学識者に委嘱しているもので、2024年度は地震や原子力防災などの専門家17人で構成されています。

4日の現地視察はこのうち10人が行い、中国電力が2024年12月の再稼働をめざす2号機の原子炉建物を中心に、安全対策工事の状況などを見て回りました。こうした原子力安全顧問の現地視察は3年ぶりで、今回は特にガスタービン発電機など新規制基準に対応するために新たに整備された、重大事故対策の設備を確認しました。

そして5日は現地視察を受けた会議が開かれ、5月に変更が認定された2号機の保安規定などについて、中国電力や国の原子力規制庁から詳細な説明を受けました。さらに顧問からの質問で質疑応答が行われました。

島根県防災部原子力安全対策課・小村章治課長:
今後に向けてどういったところを注視していったらいいのか、こういったところを専門の視点からご意見をいただくことができたのではないかと思います。

会議ではこのほか、「特重施設」と呼ばれるテロなどによる放射性物質の放出に備える新たな施設について、現在行われている審査の結果の確認方法などが共有されました。

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