三菱UFJ銀行、BaaS事業「&BANK」で「アイマス」アプリリリースへ 「cowcamo」ツクルバとも協働

三菱UFJ銀行は、決済や口座開設、資産運用サービスなどを外部企業と連携して提供するBaaS事業において、一般的なネットバンキング機能を備えたアプリを外部企業へ提供する基盤「&BANK」の開発に目途がついたことを公表。

あわせて&BANKを活用したパートナー候補企業との検討状況について発表し、バンダイナムコエンターテインメントのIPである「アイドルマスター」とのコラボによる銀行アプリのリリースの検討や、中古・リノベーション住宅の流通プラットフォーム「cowcamo(カウカモ)」を展開しているツクルバと、包括的協働の検討に関する覚書の締結を発表した。

同行では、2022年より外部企業のサービスを通じて金融機能を提供する BaaSの展開に戦略的に取り組み、NTTドコモとの共同開発による「dスマートバンク」や、個人向けサービス提供事業者への口座開設機能やQR決済機能、資産形成プラットフォーム「Money Canvas」の提供などを通じて、機能やコンテンツを順次拡張するとともに、外部企業との連携を強化してきたという。

&BANKは、口座開設、預金・為替や各種ローンなど、さらに幅広い銀行商品ラインアップを、外部企業との連携を通じて提供する手段となるとともに、外部企業に対しても、新たな情報発信・ブランディングの機会や利用者との接点を提供するものという。

&BANKを活用した外部企業とのコラボレーションの準備は、既に複数進行中としており、今後準備が整い次第、サービスを順次リリースしていくという。発表では、提携候補企業として、バンダイナムコエンターテインメントとツクルバの2社が公表された。

「金融×エンターテインメントのシナジーへの挑戦」としてエンターテインメントとのコラボレーションをテーマとした銀行アプリのリリースを検討しているとし、コラボレーションの第1弾として、バンダイナムコエンターテインメントの人気IPであるアイドルマスター(765PRO ALLSTARS)とのキャンペーン実施を予定しているという。2025年に20周年を迎える「アイドルマスター」のプロデューサー(※ファンの呼称)の情熱に触れながら、「金融×エンタメ」を融合した、これまでにない体験の創出に挑戦するとしている。

なお、エンターテインメントをテーマとしたアプリの提供は三菱UFJ銀行が行い、今後複数のIPとのコラボレーションを展開予定という。

また、「住宅×金融のネクストステップへ」として、ツクルバとBaaSを起点とした包括的協働の検討に関する覚書を締結。カウカモが有する会員基盤や住宅流通プラットフォームと三菱UFJ銀行の汎用BaaS基盤を連携させることにより、住まいに関する金融DXの強化を実現し、新たな顧客体験の提供を目指していくとしている。

三菱UFJ銀行のBaaS事業では、100社以上のパートナー候補企業とコラボレーションテーマを議論しているという。前述した2社に加えて、小売事業者、決済ソリューション事業者、金融事業者など数社のパートナー候補と新しい金融サービス検討の覚書を締結しているという。「購買×金融のワンストップ提供」「金融のファンビジネスや地域創生への貢献」「異業種間のデータ活用に基づくよりデータドリブンなマーケティング手法」などの検討に取り組むとしている。

ニュースリリース(PDF)(三菱UFJ銀行) 「アイドルマスターポータル」内ニュース告知 ニュースリリース(ツクルバ)

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