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乾燥シイタケなどの乾物の加工販売を行っていた石川県白山市の西川商店が6月25日付けで事業を停止し、自己破産申請への準備に入ったことが分かりました。
民間の信用調査会社帝国データバンクによりますと、白山市の西川商店は1991年に設立され、北陸で唯一の乾燥シイタケ専門の問屋としてシイタケ以外にも殻をむいて薄皮を取り除いたギンナンや、昆布などの乾燥海産物を仕入れて、県内の大手食品商社や飲食店などに販売してきました。
しかし、主力の乾燥シイタケは安価な中国産との競合から国内産の取り扱いが減少傾向だったことに加え、ネット販売の台頭などで売り上げは減っていました。
さらに、コロナ禍で飲食店が休業や時短営業となったことで、2023年3月期の年間売り上げはおよそ5000万円にまで落ち込みました。
持続化給付金や金融機関からの借入で資金をつないでいましたが、1月の能登半島地震で能登産の大型ブランドシイタケ「のと115」の仕入れが難しくなったことや、今後も安定的に在庫を確保することが見込めなくなったとして、事業の継続を断念したということです。負債はおよそ7000万円と見込まれています。