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2期目を目指す現職塩田康一氏(58)に、新人の米丸麻希子氏(49)と樋之口里花氏(52)が挑む構図となった鹿児島県知事選は7日、投開票される。直近2回の投票結果を分析すると、いずれも新人が、有権者の3分の1以上が集中する大票田・鹿児島市で圧勝し、郡部を手堅く固めた現職を破っている。鹿児島港本港区ドルフィンポート跡地の新総合体育館計画も争点に挙がる中、勝敗の鍵を握る“県都票”がどの候補者に向かうのか注目される。
2016年は、4期目を目指す現職が新人との一騎打ちに敗れた。現職は県内43自治体のうち、離島の全18市町村を含む28自治体で勝利するなど過半数を制した。新人は、現職を上回ったのが15自治体だったが、鹿児島市で現職に7万票近い大差を付け、勝利を決定付けた。
7人が立候補して混戦となった20年は、新人だった塩田氏が、次点の現職に約2万6000票差で当選した。自身の得票の4割を超える9万2000票余りを同市で獲得。他の自治体で付けられていた1万7000票余りの差を挽回し、大逆転した。自治体別では、トップだったのは同市や霧島市など都市部を中心とした11市町村にとどまったが、28自治体で1位だった現職を抑えた。
新人が制した前回、前々回、県都の投票率はそれぞれ44%、52%だった。現職が2、3選を果たした08年の29%、12年の35%から大幅に伸びている。票を掘り起こし、投票率が上がれば、大票田の選挙戦が有利に働くとあって、今回も特に新人陣営は、県都の投票率アップを目指す。
今回の立候補者のうち、塩田氏は鹿児島市、米丸氏が姶良市、樋之口氏が霧島市出身だ。いずれも浮動票が多いといわれる都市部を抱える自治体であるだけに、それぞれの地盤で、どれだけ票を取り込み、優位に立てるかも注目される。
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