予約サイトに掲載されたカットモデルが全員お面を被っているという不思議な美容室が話題になっています。
髪型よりもお面に目がいっちゃう……!?
6月29日、ちくさん(@RoP_let )がX(旧Twitter)で話題にしたのは、ホットペッパーで見つけたというある美容室のヘアカタログ……なんと、全員お面を着用しているんです!
サイトにはさまざまヘアスタイルが並ぶ中、顔は無表情のお面を着けているというなんとも奇妙な様子が伺えます。
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こちらの「お面ヘアカタログ」が見られる美容室は、東京・中野にある「coma 」さん。
ヘアカタログはお面で統一し、スタイリストさんの紹介ページでも全員お面を着用するという徹底っぷり。
もちろん、施術メニューは普通の美容室と同じもの。施術する際はスタイリストさん、お客さんともにお面は被らないので、安心してカットしてもらえます。
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SNSでの反応は?
ちょっと変わったヘアカタログですが、SNSでは、
💬「怖い!!」
💬「これは慧眼! かしこすぎる! 髪型の情報だけほしいから全部これであるべきだよ!」
💬「カットモデルが美男美女だと“こんな風にしてください”と言いにくい人もいると思うので、良いのではないでしょうか」
💬「能面でも可愛く見える髪型=真の美しさということでしょうか🤣」
💬「ある意味ヘアスタイル以外の情報シャットダウンされるからイメージしやすいのかも?」
など、面白いという反応以外に、髪型に集中できるアイデアは素晴らしいと称賛も相次いでいました。
美容室「coma」さんにお話を伺いました
ではなぜ、モデルさんにお面をかぶってもらうようになったのでしょうか?
美容室「coma」さんに聞いてみました。
――「お面ヘアカタログ」を取り入れた理由を教えてください。
和のお面を取り入れている理由は3つあります。
1.髪のみを見られるカタログ
お客様とヘアスタイルの打ち合わせをしていると、男女ともに写真の顔が可愛い、かっこいいという理由で髪型を希望されることが多々あります。
その際、髪質や人種が違うこともしばしばあります。
もちろん、ご本人にできることとできないことを説明した上で似合わせるように仕事をするのが我々の仕事ですが、ご希望通りにすることが難しいケースもあります。
そういった経験から、あえてお面で顔を隠してみたらどうだろうと思い、4〜5年ほど前に「お面ヘアカタログ」を始めました。
最初は炎上するんじゃないかと思っていましたが、お客様からは面白がってもらえて反応もいいです。
アクセス数や新規予約数もそれまでの2倍以上になり、売り上げに関しても増加しました。今ではうちの代名詞のようになっています。
2.他店との差別化
美容院の店舗数は、信号機の数より多いと言われています。
お面のヘアカタログを始めた当初もヘアスタイルの販売サイトが多数ありましたし、今では生成AIも登場しています。
自分たちでオリジナルのヘアスタイルを作ってもすぐに陳腐化するため、差別化の意味で取り入れました。
3.和モダンのブランディング
「和」の髪型となると、和髪や和装のジャンルに偏ってしまいがちです。
古くは欧米、最近では韓国と、海外の洋髪が流行りやすい日本市場で「和モダン」をテーマにすると表現が難しいため、いっそ和の色が強く出る「和面」にすることにしました。
和面と洋髪が合わさることで、テーマに沿う形ができると思っています。
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――お客様からサイトの評判などを聞くことはありますか?
サイトの評判は、概ねSNS上に集まっている声と同じだと思います。
気持ち悪くて嫌という方はご来店なさらないのでそちら側のご意見は聞いたことがありませんが、賛否両論はあるかと。
初めてご来店いただいたお客様には「スタッフの方がお面でカットするのかと思った」と言われることもありますが、残念ながらお面をしながらですとまったく鏡が見えません。
打ち出し方は変わっていますが、ちゃんと営業しておりますので「ちゃんと美容院なんですね」とおっしゃる方もいらっしゃいます。ありがたいことに、お面で写真撮ってとおっしゃるお客様もおります。
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取材協力・coma
住所: 東京都中野区中野5-68-8ライオンズマンション中野第3 - 201
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