フェンシング・江村美咲「まだ試合もしていないのに涙が流れそう」 小中学生からのエールに感激

 団旗を受け取った江村美咲(中央)と半井重幸(右)=撮影・吉澤敬太

 26日に開幕を迎えるパリ五輪日本選手団の結団式と壮行会が5日、都内で行われた。フェンシング女子サーブルで世界選手権2連覇中の江村美咲(立飛ホールディングス)と今大会で初めて採用されたブレイキン男子の半井重幸(ダンサー名・SHIGEKIX=第一生命保険)はともに旗手として、結団式で決意表明を行った。

 江村は「正々堂々と最後まで戦い抜くことを誓います」とりりしく宣言。半井は日本選手団のコンセプトでもある『一歩、踏み出す勇気を。』になぞらえ、「ブレイキンでは『1歩を踏み出す勇気』が勝敗を分けることが多々あります。これまで多くの挑戦と失敗を繰り返し、そのたびに『一歩を踏み出す勇気』を持ち続けることで成長してきました。皆さまからの応援を『一歩踏み出す勇気』に変え、感謝の気持ちを込めて競技に挑みます」と力強かった。

 壮行会では、日本選手団に小中学生からのエールが送られた。江村は「まだ試合もしていないのに涙が流れそうになりました」と感激。「どれだけ準備をしても怖いけど、自分だけじゃなくてみんなが信じてくれている」と感謝を伝える場面もあった。

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