世界26位のバスケットボール男子日本代表が世界50位の韓国に1点差で惜敗 最終クオーター20点ビハインドから追いつくも

第1クオーター、ドリブルでゴール下に入る日本・比江島(撮影・伊東昌一郎)

◆バスケットボール男子・国際強化試合 日本84―85韓国(5日、東京・有明アリーナ)

8強入りを目指すパリ五輪に向けて、世界ランキング26位の日本は同50位の韓国と対戦し、84―84(15―13、20―33、17―26、32―13)で敗れた。20点ビハインドの最終クオーターに昨夏のワールドカップを想起させる怒濤(どとう)の追い上げを見せたが、あと一歩及ばなかった。

スタメンは河村勇輝(横浜BC)=福岡第一高出身、比江島慎(宇都宮)=福岡県古賀市出身、馬場雄大、ジョシュ・ホーキンソン(渋谷)渡邉飛勇。

第1クオーター(Q)は比江島の2連続で成功させた3点シュートで先手を奪い、河村も得点して8―0と上々のスタート。その後韓国も攻勢に出て15―13で終えたが、流れが変わったのは第2Q。ミスも目立ちじわり追い上げられると21―19から3点シュートを沈められて逆転を許した。攻守のリバウンドでの劣勢も響いて第2Qは20―33。35―46で折り返した。

第3Qもジェイコブス晶(ハワイ大)の3点シュートなどで食い下がるが、好機でターンオーバーなどもあって逸機。点差を詰めることができずに52―72と20点差に広がった。最終Qは馬場の鋭いドライブからのシュートや比江島のオフェンスリバウンドからの得点などで大きく追い上げて残り約50秒で同点に追いつき、河村のフリースローで勝ち越した。

米プロNBAレーカーズの八村塁はメンバーから外れており、日本バスケットボール協会はチームに合流してから日が浅いことなどを挙げ「日本協会として、八村選手のコンディション調整を優先し、出場は見送る判断をした」とした。7日の第2戦も出場しない。昨季はNBAグリズリーズなどでプレーし、左ふくらはぎを肉離れしている渡邊雄太も出場メンバーから外れている。

■この試合の日本代表メンバー

◆男子日本代表・5日の出場登録メンバー
2 富樫 勇樹(PG/167/千葉J)
4 ジェイコブス晶(SF/203/ハワイ大)
5 河村 勇輝(PG/172/横浜BC)
6 比江島 慎(SG/191/宇都宮)
7 テーブス海(PG/188/A東京)
18馬場 雄大(SF/195/ ― )
24J・ホーキンソン(C・PF/208/渋谷)
30富永 啓生(SG/188/ ― )
34渡邉 飛勇(C/207/ ― )
75井上宗一郎(PF/201/越谷)
91吉井 裕鷹(SF/196/三遠)
99川真田紘也(C/204/長崎)

【注】左から背番号、選手名、ポジション、身長、所属で7月5日現在。ポジションのPGはポイントガード、SGはシューティングガード、SFはスモールフォワード、PFはパワーフォワード、Cはセンター

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