年金積立金の昨年度運用 過去最高の約45兆4000億円増加

公的年金の積立金の昨年度の運用実績が、過去最高の約45兆4000億円の増加となったことがわかりました。

公的年金制度では、集められた保険料から、高齢者らに年金を支給しますが、そこで余った「積立金」を、GPIF=年金積立金管理運用独立行政法人が運用しています。

GPIFは、年金積立金の2023年度の運用実績が、収益率で22.67%のプラス、収益額は45兆4153億円だったと発表しました。

自主的な運用を始めた2001年度以降、収益額は過去最高、収益率は過去2番目の高さで4年連続の黒字です。

株価の好調さや円安の影響だということで、ことし3月末時点での積立金の総額は、245兆9815億円となりました。

宮園雅敬理事長は「これで満足することなく引き続き年金財政の安定に貢献する」と話しました。

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