富永啓生「うれしかったし、本当にこれからがプロキャリアの一歩」NBAペイサーズと「エグジビット10」契約、キャンプ参加

 第3Q、チームを鼓舞する富永啓生(中央)=撮影・吉澤敬太

 「バスケットボール男子・国際強化試合、日本84-85韓国」(5日、有明アリーナ)

 この日、NBAペイサーズと「エグジビット10」契約を結んだと発表された日本の富永啓生は、試合後「すごくうれしかったし、本当にこれからがプロキャリアの一歩。チャレンジの始まり。まだ細かいことは話してないけど、チームからオファーいただいてやれるということで、すごく楽しみにしてますし、自分のプレースタイルにも合ってるチームだと思っている。そこはすごく楽しみにしてることであります」と話した。

 ペイサーズからは1週間前に話があったといい、数チームからオファーあった中で決断した。この春までNBAでプレーした渡辺雄太も、ラプターズと同様の契約を結んだ時期があったが、富永は「たくさん相談させてもらえることもありました。彼の経験とかもいろいろ聞きつつ、いろいろ相談させてもらった」と話した。

 富永はこの日の韓国戦は12分28秒の出場で6得点だった。

  「エグジビット10」は開幕前のトレーニングキャンプに参加する選手向けに設置された契約形態で、2017-18年シーズンから導入された。契約期間はシーズン開幕までで、そこからは解雇か、2ウェイ契約に切り替えられる。無保証の最低年俸契約だが、契約解除されても契約チームの下部組織のGリーグと契約できる。過去には渡辺雄太がラプターズと、馬場雄大がマーベリックスと同じ契約を結んだことがある。

 富永は愛知・桜丘高から米レンジャー短大に進学後、全米大学体育協会(NCAA)1部のネブラスカ大に編入。今年3~4月の全米大学選手権(NCAAトーナメント)出場を果たした。現在は日本代表入りしてパリ五輪で活躍することを優先。6月末のNBAのドラフト会議では指名がなかったが、五輪後にNBAを目指す考えを示していた。

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