甲子園マウンドで異例の“突貫工事” 真相は? ビーズリー「マウンドの土が全部とれてゴムが…他の投手も投げられないと思ったので」

 4回、マウンドの整備を見つめるビーズリー(左)=撮影・中田匡峻

 「阪神1-2DeNA」(5日、甲子園球場)

 阪神先発のビーズリーは6回100球8安打1失点で9奪三振を奪う内容だったが、4勝目はならなかった。

 四回開始前にマウンドに“突貫工事”が行われる異例の事態となったが、試合後、ビーズリーは「マウンドの土が全部とれて、下のゴムがみえた状態だった。そのマウンドでは他の投手も投げられないと思ったので、そういう意味で直してもらった」と、説明した。

 四回のDeNAの攻撃を前に、ビーズリーが審判と話すと、阪神園芸のスタッフ3人が土を掘り起こして、手で土を砕いて入れ直すなど約3分間の作業。ビーズリーが通訳を介して阪神園芸スタッフに指示を送るシーンもあり、佐藤輝と審判もマウンド付近で見守った。

 最後は機具でマウンドをたたき固めて、水でぬらして作業終了。ビーズリーが感触を確かめるように投球練習を行ってから、試合が再開された。

 NHK・BSの実況も「どれくらい時間が掛かるのかと思いましたが、ご覧のようにこの時間で。応急処置かもしれませんが、ビーズリーが気にせず投げる状態にもってきました」と、驚いた様子で話した。

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