4位転落の阪神・岡田監督 12球団最多16度目の延長に苦笑「点取れへんからやろ」 反発力乏しい打線に「1点が重なってしまうんやからなぁ」

 選手の交代を告げベンチに戻る岡田監督(撮影・石井剣太郎)

 「阪神1-2DeNA」(5日、甲子園球場)

 阪神が延長戦で敗れ、2連敗で再び貯金ゼロに。4位に転落した。

 延長十回、5番手で登板した石井が、先頭のオースティンに安打で出塁を許すと、続く牧の打席で暴投。牧は進塁打で1死三塁のピンチを背負うと、佐野に勝ち越し適時打を浴びた。

 試合後、岡田監督は12球団最多となる16試合目の延長戦に「1点ではね。(リリーフ陣には)そら酷よ。延長16回目?ああそう。点取れへんからやろ。それは」と、苦笑いで話した。

 1点が重い展開が続く今季。打線の反発力について問われると「ああ、そらないない。そらお前。重いっていうか1点は普通はそんな重ないんやで、そんな先制点言うても。昨日のゲームにしても、最少点でお前、1点でしのいでるわけやからなぁ。そんな普通やったら、そんな重ないよ。結果的に重なってしまうんやろな。1点が重なってしまうんやからなぁ」と、語った。

 阪神はDeNAに先制点を許し、1点を追う展開となったが七回に同点に追いついた。

 先発のビーズリーがストライク先行の見事な立ち上がりを披露した。ピンチは何度も訪れたが6回8安打1失点と最少失点で切り抜けた。二回、牧と佐野に連打を許すと戸柱の三ゴロの間に無死二、三塁。さらに井上に死球とし1死満塁の大ピンチを迎えたが、森敬を2球で追い込んで空振り三振、ジャクソンには外角の厳しいコースで攻めて見逃し三振に。六回も安打で出塁を許し2死一、三塁としたが、最後は二飛で逃げきった。ただ三回は梶原に右前打とされ、牧の左翼手の頭上を越えるフェンス直撃の適時二塁打で先制点を献上した。それでも奪った三振の数は「9」と好数字を残した。

 打線は3度目のチャンスでようやく得点した。1点を追う七回。先頭の悪送球で梅野が出塁し、小幡が送りバントを成功。さらに代打の渡辺の中前打でつなぎ、1死一、三塁に近本の中堅への犠飛で同点となった。

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