「勝利を期待した人は多くなかった」バスケ韓国代表の勝利に母国メディアも驚き半分!?「八村、渡邊が欠場しても日本は強かったが…」

7月5日、東京・有明アリーナでバスケットボール男子日本代表の国際強化試合が行なわれ、日本は韓国代表相手に84-85で敗北した。

日本は八村塁、渡邊雄太の両雄がロスター登録から外れ、河村勇輝、比江島慎、馬場雄大、ジョシュ・ホーキンソン、渡邉飛勇の5人がスターティングラインナップに並んだ。第1クォーターを15-13でリードした日本だったが、第2クォーターは相手の粘り強いディフェンスにオフェンスが停滞。第3クォーターも相手に傾いた流れを食い止められず、52-72と大量ビハインドを負ってしまう。
しかし、第4クォーターで日本が底力をみせ、残り3分で1点差に接近。さらに残り1分を切り、河村のフリースローで逆転に成功する。しかし、同点で迎えた残り0.9秒で相手にフリースローを与えてしまい、1点差で惜敗した。

この試合を対戦相手の韓国のメディアも速報。『MKスポーツ』は、「日本が沈没した。大韓民国3人組のピョン·ジュンヒョン、イ·ジョンヒョン、ハ·ユンギによってだ」と殊勲の3選手の名を挙げて、母国代表の勝利を伝えた。

今回の韓国代表は、若手を軸にしたチーム構成で臨んでおり、「大韓民国の勝利を期待した人は多くなかった。日本が五輪に向けた最精鋭戦力を準備しているのとは違い、韓国は平均年齢25.5歳と若い選手が中心で準備期間も4日に過ぎなかった。にもかかわらず、韓日戦の重要性を理解し、勝利した」と報じ、今回の勝利は望外の結果でもあったようだ。

また、「八村塁、渡邊雄太が欠場しても日本は強い戦力だった」と見解を示し、とりわけ河村を中心とした第4クォーターの追い上げは、「非常に激しいものだった」と振り返っている。ただし、同メディアは「大韓民国の完璧だった攻守のバランスに(日本が)動揺し、終盤の追撃も及ばなかった」とし、第3クォーターまでの質の高いプレーが勝因だったと総括している。

7月7日には再び、有明アリーナで韓国代表との国際強化試合が組まれている日本代表。次戦でリベンジを果たし、パリへ弾みをつけたいところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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