「流れって説明できないけど、絶対にあるのでね」ソフトバンク1カ月以上ぶりの連敗、敗因は4回4失点の和田毅よりも…

7回、栗原(右端)らが3者連続の空振り三振に倒れ、浮かない表情の小久保監督(右か2人目)(撮影・穴井友梨)

◆ソフトバンク1―5楽天(5日、みずほペイペイドーム)
あっという間にリードを吐き出してしまった。1点を先制した直後の4回。粘りの投球を続けてきた和田がつかまった。連打で無死一、三塁のピンチ。鈴木大に初球の真っすぐを右翼席に運ばれた。さらにミスから1点を献上。一挙4点を失った。

「一番やってはいけないホームランでの複数失点。自分の力負けではありますが、先制点を取ってもらった直後だけに本当に申し訳ない」。中25日と難しいマウンドだったが、言い訳はなかった。ベテラン左腕は4回4失点で2敗目を喫した。

小久保監督はその左腕ではなく、打線に注文した。「(和田)毅より3回までに点を(1点しか)取ってないからじゃないですか。長く野球をやっていると流れって説明はできないけど、絶対にあるのでね」。初回は1死二、三塁で無得点。3回も1点を先制し、1死満塁と好機は続いたが、追加点が奪えなかった。

打線は早川からの投手リレーに今季ワーストの15三振。プロ初スタメンの2年目吉田に初ヒットが生まれたことは明るい材料だが、ここ2試合で1得点と精彩を欠いた。

5月29、30日以来、実に1カ月以上ぶりの連敗。11カードぶりに初戦を落とした。まだまだ貯金は27とたっぷりあるが、ズルズルと連敗するわけにはいかない。
(小畑大悟)

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