男子バスケ日本代表、“格下”韓国にまさかの敗戦でホーバスHCが苦言「もう3週間しかない」「本当に残念」

バスケットボール男子日本代表(世界ランク26位)は7月5日、東京・有明アリーナで韓国代表(同50位)との強化試合を行い、84-85で惜しくも敗れた。

現在左ふくらはぎの肉離れで負傷中の渡邊雄太と合流直後の八村塁が大事をとって欠場したこの試合、五輪メンバー当落線上の選手にとって特に重要な一戦となったが、選手の積極起用が思わぬ結果を招いた。

試合は序盤からロースコアな展開でスタート。比江島慎がスリーポイントシュート3/3と外角から仕事をするも、連携がかみ合わない場面も目立ち、逆に韓国のトランジションからの得点を許すなど、前半を35-46と11点ビハインドで折り返した。

後半に入っても日本の勢いは戻らず、第3Q終了時には52-72と20点差をつけられる展開。第4Qは開始からスターティングラインナップに戻し、巻き返しを図ると、残り40秒のところで相手の8秒バイオレーションを誘い、直後の攻撃で河村勇輝がフリースローを沈めて勝ち越しに成功した。

しかし、その後韓国が粘りを見せて同点とした直後、日本は河村のスリーポイントシュートが外れると、残り0.9秒でジョシュ・ホーキンソンが痛恨のファウル。フリースローを決められ再逆転を許して万事休す。世界ランクで大きく下回り、五輪出場も叶わなかったことに加え、平均年齢24歳とベテランの主力を欠いている韓国にまさかの敗戦となった。

この試合内容にはトム・ホーバスHCも納得がいってないようで、険しい表情を浮かべながら、「第3Qまでうちのバスケができなかった。本当に残念だと思います。もっとステップアップしないと、もう3週間しかないから」と五輪を目前に控えてなお不安定なチームを厳しく評価。そして、「こういうゲームから勉強できると思うから、明後日はもっとやらないと良くないかなと思う。でも絶対やると思います」と選手への期待を口にした。

八村と渡邊を欠いているとはいえ、若手主体の韓国に敗れてしまった日本。7月7日の再戦でチームの底力を見せてほしい。

構成●THE DIGEST編集部

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