NATO事務総長「内政に関与せず」、バイデン氏の健康巡る質問に対し

[5日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は5日、来週9─11日に米ワシントンで開催されるNATO首脳会議に向けた記者会見で、11月の米大統領選からの撤退論が浮上しているバイデン米大統領の健康状態に関する質問には直接応じず、「NATOの成功の理由の一つは、内政問題に関与しないことだ」と応じた。

バイデン大統領の動向に注目が集まることで、NATO首脳会議でのメッセージが影をひそめることを懸念しているかという質問に対しては「われわれができることはNATOの本質に焦点を当てることで、それを行う」と応じた。

バイデン氏が今後数年間、NATO最大の核保有国である米国を率いていくために十分な精神的な能力および体力を備えていると思うか、バイデン氏の体調の衰えに気づいたかという質問に対しては、数週間前にホワイトハウスでバイデン氏と会談し、NATO首脳会議の準備に向け有意義な会合を持ったと述べるにとどめた。ウクライナ支援に関するバイデン氏の強いリーダーシップを歓迎するとも述べた

また、NATOはウクライナの加盟に向けた準備を後押ししていると語った。

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