サムスン労組が初の全面スト突入、目的は「生産への支障」=韓国ネットには冷ややかな声「全員解雇」

8日、韓国・毎日経済などによると、サムスン電子で最大規模の労組、全国サムスン電子労働組合が8日、同社創業以来、初となる全面ストライキに突入した。10日まで3日間実施する予定だという。

2024年7月8日、韓国・毎日経済などによると、サムスン電子で最大規模の労組、全国サムスン電子労働組合が8日、同社創業以来、初となる全面ストライキに突入した。10日まで3日間実施する予定だという。

業界によると、労組側はこの日、華城(ファソン)事業場前で決起集会を開いた。スト参加者は6540人で、半導体設備・製造・開発(工程)職群の参加者だけで5000人を超えると主張している。また今回のストの目的は「生産への支障」だとしている。

同社の半導体事業を担当するDS部門に勤務する従業員は約7万人。半導体生産ラインは24時間3交代で稼働している。

労組は今回のストを5月29日に宣言し、先月7日に初の年次休暇闘争を行った。この時は飛び石連休があったため生産への影響は特になかった。しかし今回の全面ストに関しては、労組側が「目的は生産に支障を及ぼすこと」だと公言しており、市場の内外に懸念が広がっている。

労組側は現在、全組合員への高賃上げ率の適用、有給休暇の約束の履行、経済的付加価値(EVA)基準で支払われる超過利益成果金の基準改善、ストにより発生する賃金損失に対する補償などを要求している。スト期間中に労使交渉が前向きに行われなかった場合、15日から再び全面ストに入る方針だ。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「生産支障が目標?。これがまともな人間のすることだろうか」「サムスン電子は本社と工場を外国に移して、国内では廃業した方がいい」「一生懸命働いて稼ぐべき。全面ストをして稼ごうという考えにそもそも問題がある」「一体どんな不当な待遇を受けたのかね」「これが中小企業だったら理解できるけど…」「労組は力のない労働者を守るために必要だと学んできたけど、韓国の労組は違う」「全員解雇して青年失業者を新入社員として雇って救済し、国家経済を発展させよう」「サムスン電子、現代自動車に入りたがる人はたくさんいる。みんな辞めればいい」「闘争参加者のクビを全員切ってくれたら自分が入って働くよ!」など、冷ややかな声が多数寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

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