原油先物は横ばい、ハリケーン「ベリル」の被害は限定的

Colleen Howe

[北京 9日 ロイター] - アジア時間9日の原油先物価格はほぼ横ばい。米主要産地テキサス州を襲ったハリケーン「ベリル」の被害が予想より少なかったことを受けた。

0113GMT(日本時間午前10時13分)時点で、北海ブレント先物は0.04ドル安の1バレル=85.71ドル。米WTI先物は0.05ドル安の82.28ドル。

ベリルのテキサス州上陸を受け、メキシコ湾岸の主要製油所では生産が縮小され、一部で人員避難が行われたものの、被害は最小限にとどまったもようだ。

このため、米国産原油の4割を占めるテキサス州の供給途絶リスクへの懸念が後退。コーパスクリスティ港は再開されており、ヒューストン港は9日午後に再開される見通し。

また市場は中東情勢も注視。ガザ停戦合意への期待で、前日の原油価格は1%下落した。

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